交通事故では、車という重たい塊りが、スピードに乗って衝突してきます。その衝撃はとても大きなものです。その衝撃が身体各所へ伝わり、関節を捻ったり、筋肉を無理に伸張したり収縮させたりし、骨格(頸椎・腰椎・胸椎)の歪み(ズレ)を引き起こします。その結果、痛み、可動域制限、周囲への放散痛、神経症状(手足のしびれ・頭痛・吐き気・めまい)などの症状を引き起こします。目に見えるひどい外傷がなくても、倦怠感やだるさ、頭痛や吐き気、不眠症状などで悩まされる方が多くいます。
受傷直後はあまり症状がでないことが多いので、病院でレントゲンをとっても異常なしと言われるのがほとんどです。軽い怪我だと思ってそのまま放っておくと、数日~数ヶ月後、時間の経過と共に重い症状が出現する場合もあります。
交通事故では、日常の怪我では傷めないような部分もダメージを受けることが多く、放置すると痛みや機能障害、2次的障害(肩こりや腰痛)へと発展することもあります。
そうならないためにも、早期のきちんとした治療と、症状が完治するまで、きちんと治療される事をおすすめします。
交通事故のなかで最も多いケガは、むち打ち症(頚椎捻挫)です。むち打ち症とは、交通事故等の追突、衝突、急停車等によって頭部が激しく動き、頚部などに障害が発生することをいいます。「むち打ち症」は,正式な傷病名ではなく、「外傷性頸部症候群」・「頸椎捻挫」などとも呼ばれます。
「むち打ち症」という名前からは、ムチで強くたたかれたときにできる外傷を連想しますが、本来は「ムチ振り症」とでもいうべきで、胴体の上にやや不安定な状態で乗っている重い頭部が、強い衝撃により、ムチを振り回してしなったときのような、S字形の動きを強いられ、それによって、様々な症状(頭痛、めまい、はき気、手先のしびれ)が出現します。
自動車事故、特に追突(おかまをほる)・衝突による場合が多いです。ほかに労働災害、スポーツ障害(ラグビー、フットボール、サーカー等のコンタクトスポーツ)による例もあります。
分類・症状
・頚椎捻挫型
頚椎の周りの筋肉や靭帯などの損傷で最も多くみられ、むちうち症全体の80%を占めているとされています。
首の後ろや肩の痛みは、首を伸ばすと強くなります。また、首や肩の動きが制限されることもあります。
・根症状型
頚椎に変形があったり、ならびに歪みが出来ると、神経が圧迫されて症状がでます。首の痛みだけでなく、腕の痛みやしびれ、だるさ、後頭部や顔面に痛みが現れることもあります。咳やくしゃみをしたり、首を動かしたりすると強まります。
・バレ・リーウー症状型
後部交感神経症候群ともいいます。
血行をつかさどる交感神経が損傷したり、椎間板や筋肉による圧迫によって、頚椎に沿って走っている椎骨動脈の血流が低下し、症状が現れると考えられています。
頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気などの症状が現れます。
・脊髄症状型
頚椎の脊柱管を通る脊髄が傷つくことにより、下肢に伸びている神経が損傷を受け、下肢のしびれ等が起こり、歩行に支障をきたすようになることがあります。
また、まれに尿や便が出にくくなるケースもございます。
むち打ち、腰痛など、福岡県北九州市での交通事故治療は当院にお任せ下さい!